「オレゴンから発信。」その2





「オレゴンに着いたら、
まずはジョニー・ウィンストンと言う人物に会ってくれ!」

榎本先生からのE-mailだった。


内容から、ハードでエキサイティングな
旅をしていることが感じられた、

「オマエはガキか?」

といってしまうぐらい、文末にビックリマーク、
「!」が多かったからだ、、


どうやら榎本先生は、すでにオレゴンを去っており、
どこか別の場所にいるようだった。


文末の最後にブックリマーク「!」が多いのと同時に、


「オマエはオレゴンに行け、私は別の場所で楽しんでいるから、、。」


と既に情報の主導権を握られている、この空気を、
榎本先生のE-MAILから感じることが出来た。


「すでにエノモトワールドに引き込まれている。」


私はメールを開く前に嫌な予感がしていた、、。


タイトルが以下のようなミステリアスな文章のタイトルであった。




「アマゾン漂流、28日目、滝壺発見!!」



冒険好きな私の心を、榎本先生は見事にグイッ!っと
引っ張ったのだ、、


まるで綱引き大会で、
審判が笛を鳴らす前のあの感じ、、。


始まる前なのに、綱が引っ張られている、、、


メールのタイトルを見た瞬間、すでに私は負けていた、

すでに榎本ワールドに引き込まれていたのだった、、、



「まずはジョニーウィンストンに会うか、、、。」


私はバックパックにシュラフ、コッフェル、その他、アウトドア用品を一式
詰め込み、、

アメリカ、オレゴン行きのチケットを
手配してオレゴンに出発することになった、、、。



これから何が起こるかわからない。




ただ、榎本先生から送られてくる、
E-Mailに従い、私は前へ進んで行くのだった、、。







「オレゴンから発信」 続く。



訂正

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麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬