「選んだ曲が現場で全然違う表情を出す。」



レコード店にて、選んだ曲、
私の好みはハウスミュージック、ダンスミュージックなのですが、


これらのレコードに針を落とし、
視聴して気に入り購入。


基本的に今、選んでいる曲は、


「盛り上がりそうで、盛り上がらない曲。」


ちょっと長い話になるのですが、


今現在、市場に出回る多くのポップアーティストの作品は
5分弱の曲、、


売れるようにと開発された商用のミュージックなので、


サビが2回ほど来て、あ~最高!

と言う感じで終わる。



ダンスミュージックの場合、

ワンストーリーがクラブでのプレイになると
10時間も越える場合があるのです。

もちろん曲と曲をミキサーでつなぎ合わせているのですが、
それでも一曲の長さが10分~20分と言った、


Jポップに比べたら長いものばかりです。


この音楽、(ハウスやテクノ)

映画をイメージしてもらえばお分かりですが、
2時間でワンストーリーという点で、

ある程度、「流れ」と言うものがり。

その長い時間の尺でいかにしてお客様を楽しませるか、、。


ここが面白いところです。


ダンスミュージックの場合、
クラブで10時間プレイ~24時間プレイと言う
驚異的な長さで曲が続くので


当然、


今流行で、ガンガン盛り上がってます!
みたいな曲と、


「わたしは前座で~す!。」


みたいな地味な曲もあるのです。


これをDJやプロデューサーは意図して購入しますが、


私が最近気がついた、

と言ってもだいぶ前から気がついていたのですが、


レコード店にて、ヘッドフォンをつけて視聴した時と
現場、クラブでかけた時で、

180度違う曲があったりもします。


「あれ?こんなイケイケの曲選んだかな?」
「もっとローな曲を選んだつもりなのですが、、。」


コメンテーター風に言うと、


「ポテンシャルがある曲だ。」


大体レコード店では20~30枚、


超真剣になって一日中血眼になって、
好みの音色の曲を探り当てますが、



今、掘っているタイプの曲は


「盛り上がりそうで盛り上がらない曲。」


現場でのグルーブ感、一体感を引き出すには


上がりそうで上がらない曲を
うまく組み合わせて、


「妙な焦らし」

を観客に与える時間が必要なのです。



ロックみたいに

「よっしゃ、お前らついて来い!」

ドカーン!


こういったノリではなく、

テンションの低い曲、

上がりそうで、上がらない曲をうまく組み合わせ、


じわじわとマグマがボコボコと煮えくりかえって、
一気に大爆発する演出を私は理想としています。


「なんでこんなに焦らすんだ?」


「私はただかっこいい曲をかけてますが、
客が勝手に盛り上がっていく。」

これが理想です。


ロックのように
「お前らついて来い!」ではなく。


「お前ら、そう簡単には楽しませないぞ!」

、と、フロアーで踊るお客さんにイジワルをするのです。



これが私が理想とする音楽のスタイルです。



私のDJプレイも1000回を超えてきました。



クラブが超満員になり、
一体感、グルーブ感を楽しむのが極上の楽しみです。


場所はもちろん地下クラブ、アングラと言うやつですね。
200人から300人。 

天井がそんなにも高くなく、クラブっぽいクラブ。

低音が外側に抜け切らず、
心臓の中に入り込んだような感覚。


「うわ~、もう入らない!超満員ですね、しゅんさん★」


とクラブのスタッフがヘッドフォン越しに声を上げているが、
低音がこもり過ぎてまったく聞き取れない。





これが私のイベント会場です。



私のイベントに是非、遊びに来てください。




毎回超満員です。







麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬