「各国の建築家をまとめ上げる困難。」
プロジェクトリーダーとして
特に困難なミッションは各国の
建築家をまとめ上げるというところだった、
それぞれのサイト、
バージルを九つの区間に
仕分けることにした。
123
456
789
治安維持のため、
警察署、消防署はそれぞれ
右端1番、左端3番、
そして左した7番、そして右下の9番。
四区間にセキュリティー関連の施設を建設、
そして中央に病院等、役所等を設置することになった、
各国の建築家を呼び寄せ、
主要の建物、コマーシャルビルディングを担当してもらう、
コンペ形式で、
自由参加も認めることにした、、、
先進性、次世代、近未来と言うキーワードをいくつか交え、
砂漠に浮かぶ第二の黄金都市、
として各国の建築家に
デザイン案を競い合って提出してもらい、
いくつかを選び抜いていく、というコンペ形式にした。
戦後焼け野原となった日本は
世界中の建築家の腕試しの場所として
乱立が目立ったが、
はじめから何もないバージルでは、
土地の区画整備に多大なる時間を費やした、
基本、京都のような碁盤の目にし、
要所にアクセントを加えるインフラとなった、
この時点でまともな区画整備がされていないと
都市がいびつな構造になる。
鎌倉や川越といった、
城下町の建築、都市計画も大いに参考になった、
これはいくら見ても見ても見たりない、、
着工までの年月
さらに私は都市の構造について
研究した、、
ビルの内装や、外装といった
建築構造が今回の私のメイン業務ではなく、
都市のインフラ関連、犯罪予防で
近未来に相応しい都市計画を推進することが
今回の私の任務であった、、
個性ある建築家が集められた、
本来、建築とは土地に対してパブリック、
公共のものなので、
個性というより、いかにして周りとなじんで、
違和感がないか、それが人々に価値を提供する建物か、、
と言う議論がもたらされるが、
今回のバージル地区は
不毛の大地からのスタートであり、
コマーシャルキャピタル、と言う点で、
アート色が非常に強い建築も
大いに受け入れると言う方針になっていた。
着工まで5年間、、、
先日出来上がった道路の隣には、
大きな看板が建てられた、、、
「ハイパーリアルエステート・バージル」
何が起こるかわからない未知のプロジェクトが
今、始まろうとしていた。
「UAE、ドバイ北部に、第二の黄金都市を構想。」
建築家、高尾瞬の未知なる戦い。
続く、、、、
「UAE、ドバイ北部に、第二の黄金都市を構想。」
建築家、高尾瞬の未知なる戦い。
麻山工業株式会社 代表取締役 高尾瞬